エアライン業界のお仕事

空だけがエアライン就職じゃない!素晴らしきグランドスタッフの世界

エアラインへの就職というと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)ですね。

しかし、飛行機や空港などエアラインに関連する仕事に就いている人はパイロット、CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)、GS(グランドスタッフ)、グランドハンドリング、航空整備士、航空貨物、ケータリング、また公務員では航空管制官や入国審査官や税関職員など、実に色々な職種があります。飛行機の中で働く人がいれば、空港で働く人もいます。ここでは、様々な夢や想いが行き交う空港で働く「グランドスタッフ」の世界に迫ってみたいと思います。 航空会社への就職人気が高いこともあって、実はグランドスタッフも人気職種のひとつです。そんなグランドスタッフについて、現実的な部分にも光を当ててみましょう。

エアライン業界に就職するには、何よりも即戦力となるスキルとホスピタリティを身に付けることが大切です。

グランドスタッフは、どんな仕事をしているの?

グランドスタッフ

グランドとは地上という意味で、航空会社の業務の中でも地上で業務をしている人たちを指します。飛行機に乗るには航空会社のカウンターでチェックインをして、荷物を預けて、搭乗ゲートでチケットのチェックを受けて・・・という流れになりますが、この一連の流れ全てにグランドスタッフが関わっています。航空会社の制服を着ているので、誰がどの会社のスタッフなのかすぐに分かるようになっているのも特徴的ですね。

CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)と同様、全体的に女性が多いようなイメージがありますが、実際には男性のグランドスタッフも活躍しています。持ち場によって、例えば 30kg もある重い荷物預かりや介助が必要なお客様の車椅子を押したり、乗り換えで時間ギリギリ!というお客様の荷物を持ってゲートまで一緒に走るなど力仕事を伴うような業務もあるので、そういったところでは男性のグランドスタッフがテキパキと働いている様子を見ることができます。

グランドスタッフになるための能力は?

グランドスタッフ

CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)と同様、グランドスタッフが接するのは飛行機を利用する乗客です。国際線はもとより国内線であってもさまざまな国の人が入り混じっているので、英語をはじめとする語学力は必須です。中国圏の乗客が多いエアラインであれば、中国語の能力が求められることもあるでしょう。

安全に飛行機を飛ばすため、対応力やコミュニケーション能力、臨機応変な判断力なども求められるでしょう。飛行機を定時発着させるというのは口で言うほど簡単なことではなく、乗客によって実にさまざまな事情や思いもよらぬ出来事や天候不良などで出発便の遅延、欠航になることもあります。そんな時に乗客に不安を与えることなく目的地に向かってもらうのは、グランドスタッフに求められる資質と言えるでしょう。

グランドスタッフになるにはどうすればいいの?

JAL や ANA といった大手航空会社や LCC、外資系の航空会社など近年ではエアラインも多様化しています。そのため人事に対する考え方も多様化していますが、おおむねどのエアラインも地上業務については空港ごとにグランドハンドリング専門のグループ会社が担当していることが多く、グランドスタッフはこうしたエアラインの子会社や関連会社に就職するケースが多いでしょう。その一方で一部の LCC では航空会社の本体が自社でグランドスタッフを採用しているパターンもあります(Peach など)。

もうひとつのルートとして人材派遣会社に派遣社員として登録をして、そこから派遣される形で空港のラウンジ担当や特定のエアラインを支援するグランドスタッフになるという形もあります。この場合は対象となる航空会社ではなくグランドスタッフの募集をしている派遣会社に応募をすることから始まります。

グランドスタッフの魅力、他の仕事との違いは?

現役のグランドスタッフとして日本の空の玄関口となる空港で働いている人たちの意見を聞いてみると、やはり国際性豊かで好奇心旺盛な人には大変魅力的な環境だということです。難関を突破して採用され、誇りを持ってターミナルの主役として活躍している様子が伝わります。

実際に航空会社の顔として空港ではじめにお客様に接するため、企業イメージを左右しています。また、グランドスタッフの業務は多岐に渡っているため旅客サービス部門だけでなく地上のパイロットと言われる運航管理者の補佐など、航務サービス部門へのキャリアステップが用意されています。空港での接客をイメージしがちですが、オフィス業務に配属となれば必要な資格を取得した上でより専門性の高い職務に就く道が開けるのです。飛行機に関わる安全を司る部署は常に緊張感がありますが、その使命感がやりがいになるということではないでしょうか。

今も昔も「花形職業」、グランドスタッフへの道を開くには

大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校には「グランドスタッフコース」があります。もちろん名前の通りエアライン就職の中でもグランドスタッフになることに特化しているので、カリキュラムの内容も語学やホスピタリティ、そしてグランドスタッフ就職試験対策など非常に実践的なものばかりです。

生きた知識が身に付くので、高校生のうちにグランドスタッフへの進路をお考えの方にとっては、グランドスタッフへの最短ルートとなるでしょう。