ホテル業界のお仕事

憧れて就職したホテル業界なのに、すぐに退職してしまうのはもったいない!

ホテル業界を目指す人のなかには、ホテリエ(ホテルマン)という仕事や、ホテルそのものに憧れを抱いている人も少なくありません。シティホテルを舞台にしたドラマや映画などもあるので、そんなホテルを自分の職場にしたいと考える人も多いでしょう。

しかし、憧れというのは時として行き過ぎると誤解となり、せっかくホテル業界への就職を果たしたのに「こんなはずではなかった」と辞めてしまう人もいます。何年も働いた上で退職するのであれば他の理由も考えられるのですが、数ヶ月から半年程度といった短期間にすぐ辞めてしまう人というのは、とてももったいないことです。なぜそんなことになってしまうのか、少しお伝えしたいと思います。

ホテル業界に就職するには、何よりも即戦力となるスキルとホスピタリティを身に付けることが大切です。

意外に多い、「ホテルを知らない人」

ホテル業界

ホテルに就職をして間もない人というのは、ほとんどの人が 20 代の前半という若い人たちです。この世代の人たちに見られるひとつの特徴として、ホテルそのものを知らない人が多いというものがあります。

特に最近ではホテルといってもその形態は実にさまざまです。高級ホテル、シティホテルという類の昔からあるホテルに加えて、ビジネスホテルやお手軽なカプセルホテル、さらにホステルや民泊などリーズナブルな価格を売りにしている簡易的な宿泊施設もあります。これらが全て宿泊施設として同じ目的を持っているので、若い人の中には後者に近いような安い施設を利用したことはあっても、就職先として思い描いている本格的なホテルを利用したことがないというのは決して珍しいことではないのです。

自分で利用したことがない会社や施設を職場にすることは珍しいことではありませんが、ホテルに対してドラマや映画などからの感動的なシーンやそこからの情報だけでイメージを持ってしまうと、「こんなはずではなかった」となりやすいのは言うまでもありません。

就職先として考えているホテルとはどんなところなのか?それについて自分なりの感想やイメージをしっかり持っておくことが、ホテル業界を目指し働くうえでは重要だと言えます。

大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校には、本物のホテルで実習を行うインターンシップ制度があります。このインターンシップには実践的な体験をすることでより就職を有利にする目的がありますが、何より「ホテルを知らない」ということによる就職先とのミスマッチを防ぐ効果も期待できます。

仕事に対する価値観が多様化している時代なので、就職までのルートもさまざまです。大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校はどんな時代においてもベストな方法を考え、実践するべきであると考えています。

お客様の求めるものを考えずに就職するホテルを選んでしまっている

ホテル業界

ホテルと言ってもその種類が実に様々であることを、先ほど述べました。このことが少々誤解につながっている部分もあります。

例えば、学生時代にスキー場の近くにある宿泊施設でアルバイトをしたことがある人がいるとしましょう。いわゆるリゾートホテル以外にもペンションやユースホステル、ゲストハウスなど、こういった場所にもさまざまな形の宿泊施設があります。こういった職場でのアルバイト経験がシティホテルでホテリエとして働くことに役立つかというと、思っているほど役立つことは少ないかも知れません。もちろん、お客様をもてなす、快適に過ごしてもらうという点では共通しているのですが。

「思っているほど役立つことは少ないかも知れない」、その理由を、宿泊客の目線で考えてみましょう。スキー場の近くにある宿へ泊まりに来た人の目的は、言うまでもなくスキーやスノーボードなどのウインタースポーツです。そのためのサービスをしてくれれば満足という人を相手にしてきた人が、ホテルに対する総合的なサービスを期待しているシティホテルでホテリエとして活躍できるかというと、そのための勉強が必要であることがお分かりいただけると思います。さらに言えば、自分がどんなサービスを提供したいのかということも、就職するホテル選びにとっては重要なポイントです。

ホテリエは、一流のサービスや身のこなしが求められるプロの仕事です。過去の経験だけを頼りに就職をすると、「こんなはずではなかった」となってしまう可能性は十分考えられます。大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校がさまざまな活動を通じて「本物の現場」を知ることにこだわっているのは、こうした残念な思い違いを防ぐためでもあります。

ホテル業界はプロの集まり。そこでプロになることは一生もの

ホホテル業界は、将来性と可能性のある就職先です。それにはいくつかの理由がありますが、本物のホテリエとしてのスキルを身につけた人にはとても広い選択肢があるからです。もちろん、ホテル業界に就職するのも良いでしょう。訪日外国人客の回復とともに、ホテルもまだまだ増えますから、これからの時代にふさわしいホテリエには多くのチャンスが待っていることでしょう。

しかし、一流のホテリエが描けるキャリアはこれだけではありません。マナーや接遇に力を入れている業界はとても多く、そういった業界では広告に「一流ホテル出身者を講師に招き…」といった文言を載せているところも少なくありません。このことからも、ホテル出身者には特別な価値があることがわかります。社会がどんな状況になっても、ホテル業界のプロ=マナーや接遇のプロが必要とされる事実に変わりはないのです。

そんな時代にホテル業界でプロになることのメリットをしっかりと自分のものにするためにも、ホテルという職場に対する正しい知識を持つことが必要です。