ホテル業界のお仕事

最新のホテル事情と本当に必要とされる人、活躍できる人とは!

これからホテル業界への就職を考えている人にとって、ホテル業界の将来は気になるところです。どうせ就職するなら、これから成長する業界がいいのは言うまでもありません。それだけ活躍できるチャンスも多いですし、何よりも収入面での魅力も十分にあるからです。 そこで、ホテル業界についての最新事情をお届けします。

ホテル業界に就職するには、何よりも即戦力となるスキルとホスピタリティを身に付けることが大切です。

「コロナショック」とホテル事情

ホテルの建設

ホテル業界に対して、多くの人が不安を感じていることでしょう。その理由は言うまでもなく、「コロナショック」です。訪日外国人客の姿が消え、国内でも人の移動が制限される世の中で、ホテルだけでなく観光業界は逆境に立たされました。

今後のホテル業界には将来性に不安があると感じるかもしれませんが、ここでひとつ考えてほしいことがあります。それは、ホテルの存在理由です。

世界最古の宿泊施設は、山梨県にある「慶雲館」です。あまり知られていませんが、世界で最も歴史のあるホテルは日本にあります。創業はなんと西暦 705 年の飛鳥時代です。日本人はこんなに昔から旅に出かけ、宿泊をする文化を持っていたということです。

話をホテル事情に戻しましょう。「コロナショック」で宿泊客が減ったのは事実ですが、「GoTo トラベル」が始まってからのホテル業界には何が起きたでしょうか。それまで我慢していた人たち一斉に飛び出したかのように旅行に出かけ、大阪や京都だけでなく日本全国のホテルは賑わいました。「安いなら行こう」と思った人も多かったと思いますが、それよりも心の奥底にあったのは「行ってもいいなら行こう」というマインドです。行ってもいい状況であれば人は旅行し、ホテルを利用することが改めて証明されました。

ピンチの次にはチャンスあり、地元民が地元のホテルを利用する

すでにホテル業界は「アフターコロナ」の時代を見すえています。その時代とは、新しい生活様式が定着した社会で起きる人の移動と宿泊です。今や感染対策をおこなっていないホテルはないと思いますが、感染防止への取り組みをいち早く取り入れ定着させたのはホテル業界です。

また近場でのレジャーが見直される傾向も、ホテル業界にとっては追い風となります。大阪の人が大阪のホテルを利用することはこれまであまり考えられませんでしたが、そんな新しいマーケットも育ちつつあります。ピンチの次にはチャンスがあるのです。

自分を高めて多方面に通用する人材になろう

ホテルの建設

「コロナショック」で、人々はさまざまなことに気づきました。そのひとつが、リモートワークの普及によって仕事の出来る人とそうでない人がはっきり分かれたことです。ただ何となく会社に行って仕事をしているふりをしていた人が、リモートワークによって「実は何もしていなかった」となってしまったのです。

ホテリエ(ホテルマン)は接客がメインの業務なので、リモートワークになることはないでしょう。しかし、「コロナショック」によって人の価値の本質が問われる時代になり、「ホテルで通用する人」の価値が評価されるようになりました。

一流のマナーや接遇、身のこなしといったスキルは学ばないことには身につきません。その一方で、ホテル業界以外にもこうしたスキルが求められる職業がとても多くなりました。人間ドック施設や高級車ディーラーなどはその典型で、こうした職場の多くにホテル出身者やホテル出身者から接遇を学んだ人たちがいます。

大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校の校名には、ホテルだけでなく「ウェディング」や「IR」といった言葉が並んでいます。どれもスキルの本質は共通していて、こうしたスキルを身につけるとどの業界でも通用する人になれるからです。「ホテルを目指す」だけでなく無限に広がっている可能性を目指す。これからの時代で最も必要とされるのは、自分を高められる人、多方面で通用する人なのです。