ウェディングのお仕事

フラワーコーディネーター

内容をまとめてCHECK

  • フラワーコーディネーターとは

    花をアレンジしてイベントや空間を華やかに演出する仕事。

  • フラワーコーディネーターの主な仕事内容

    結婚式、イベント、施設などを花で装飾。企画から撤去まで一連の業務を担う。

  • フラワーコーディネーターになるには

    未経験で就職できる会社もあるが、学校や講座で学ぶことで有利に。

フラワーコーディネーターとは

花や植物をアレンジしてイベントや空間を華やかに演出する仕事。

フラワーコーディネーターとは、花や植物などを使用してイベントや空間を演出する仕事です。結婚式、お葬式、パーティー、講演会などの特別な場面や、オフィス、レストラン、ホテル、美術館など、装飾の場所や目的はさまざま。お客様のイメージや要望を聞いて、シーンにふさわしい花を選んで組み合わせ、ブーケや花束をアレンジしたり、会場全体の装飾を担当します。
似ている職業にフラワーデザイナーがあります。両者に大きな違いはありませんが、フラワーデザイナーはブーケや小物などの制作に重きを置いており、空間全体の装飾まで行う場合はフラワーコーディネーターと呼ばれる傾向があります。花が好きでクリエイティブなセンスやスキルを活かしたい人に向いている職業です。

フラワーコーディネーターの主な仕事内容

企画から制作、設営して撤去するまで、装飾期間中の花の責任者

フラワーコーディネーターの仕事は、案件の内容や規模によって変化しますが、一般的にはまずお客様と、予算、目的、イメージ、好みなどを打ち合わせします。打ち合わせをもとにデザインを考え、花材や必要なアイテムを選定し、お客様に提案します。方向性が確定したら、素材を手配して準備を進め、フラワーアレンジメントなど制作を進めます。当日は現地で設営し、配置などのディレクションを行います。イベント中も適宜水やりや調整など花のメンテナンスを行い、イベント後の撤去までが一連の流れです。イベント期間中の花の責任者です。

結婚式

華やかな飾り付けが欠かせない結婚式は、フラワーコーディネーターの活躍の場です。新郎のブートニア、新婦のブーケや髪飾り、両親へ贈呈する花束、受付、ウェルカムスペース、チャペル、披露宴会場、高砂、ゲスト席のテーブルと、あらゆる所に美しい装飾を施します。新郎新婦とゲストにとって特別な時間と空間になるようにコーディネートを行います。

イベントや施設の装飾

パーティーや式典などのイベント、オフィスやホテルなどの空間を装飾します。イベントのイメージや空間の雰囲気に合わせた色彩を取り入れて、効果的な演出やおもてなしの心を表現します。四季の移ろいを感じさせる旬の花や時代のトレンドを取り入れたアレンジで、見る人に季節感や楽しみをもたらします。

花の仕入れ、管理

装飾期間に花が最も美しい時期を迎え、その美しさができるだけ長く保たれるように仕入れや管理をすることも大切な業務です。調達する段階から花を厳選し、適切な温度や湿度の環境で保管します。花の特性に応じて逆算して水揚げや調整を行います。装飾期間中も、水やりをしたり傷んだ部分をカットしたり、メンテナンスをします。

フラワーコーディネーターになるには

未経験でも就職可能だが、学校や講座で学ぶことで有利に

フラワーコーディネーターになるには、花屋、園芸ショップ、ブライダルやイベントのプロデュースを手掛ける会社に就職して、仕事を通じて自身のスキルを高めていくことが必要です。花の知識やアレンジメントの技術は未経験からでも働きながら身につけることは可能ですが、専門学校や通信講座で基礎を習得することはキャリアに役立つでしょう。独立や開業をバックアップする教室やスクールなどもあります。

必要なスキルや知識

花に関する知識とアレンジメントスキル

花の特徴や扱い方を知っていることでシーンに合った適切な花材を選ぶことができます。花言葉なども知っておくと特定の意味を込めたり深みのあるデザイン制作に繋がります。アレンジメントに高い技術や創造性、バリエーションを持つことで、お客様の期待に応える提案をすることができます。

コミュニケーション力

打ち合わせでお客様のイメージや思いを把握するために、うまく聞き出す力が必要です。お客様に提案する際にも、花の選定理由や配置の意図を説明できないといけません。会場で設営する際は、他のスタッフに指示を出すなど協力してイベントを成功させます。お客様やスタッフとコミュニケーションを取り合うことでベストな結果に繋がります。

プロジェクトマネジメント力

決められた予算内で花や小道具を選ぶ、当日までにスケジュールを計画してタスクを実行するなど、プロジェクト管理のスキルが求められます。他のスタッフや協力会社を手配して人員を配置したり、当日のタイムスケジュールを立てて進行したりと、プロジェクト全体をコーディネートする力も重要です。

フラワーコーディネーターの資格・試験情報

必須資格はないが、知識や能力の証明に役立つ

フラワーコーディネーターになるために必須の資格はありません。しかし資格を持っていることで自らの知識や能力を証明することができ、就職などに役立ちます。また、就職先によっては花や物資の仕入れや搬入搬出を自ら行うこともあるため、普通自動車運転免許を取得しておくと良いでしょう。

フラワーコーディネーターのやりがい

花と創造性を通して人に喜びと感動を与えることができる

自ら花を選び、感性や技術を発揮して手がけたアレンジやコーディネートで、お客様に喜んでいただいてイベントの成功に貢献できることは大きなやりがいです。結婚式では、新郎新婦にとって人生の節目となる特別な思い出として記憶に残る空間づくりに寄与することができます。ホテルやオフィスでの花の装飾は、人々の心を癒したり生活に彩りをもたらします。フラワーコーディネーターは想いを花で表現し、見る人を感動させることができる充実感のある仕事です。

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